日産、米国で4ドアGT-Rを「オールージュ」として商標申請

2014年8月、米経済専サイト「ブルームバーグ」が報じたところによると、日産自動車の高級車ブランド「インフィニティ」がコンセプトカー車名として 「オールージュ」を商標申請した。
(参照:アメリカで商標登録されるとどのような効果が発生しますか?

インフィニティは2014年1月8日に米国特許商標庁に申請をして審査中とのこと。

このコンセプトカーはいわずと知れた日産の基幹スポーツカーGT-Rのエンジンを最高出力560hpにチューンナップし、カーボンファイバー製のエアロパーツに身を包んだ4ドア・セダンなのだ。開発名として日産は「Q50オールージュ」と命名。

4ドアセダンのGT-Rともいうべき市販化が待たれるコンセプトカーだ。

この「オールージュ」が商標申請されたということは、日産やインフィニティがこのコンセプトカーの市販の準備をしているとも考えられるだろう。

しかし、「オールージュ」という名前はもともとF1ベルギーGPが開催されるスパ・フラン コルシャン・サーキットの有名なカーブの名称であり、商標申請に対する異議申し立ても予想されるようだ。

この商標登録の申請が拒否されるケースは、インフィニティが「オールージュ」を商標登録することによって、損害を受けると考える者がいる場合です。

米国商標法第13条では、ある標章の主登録簿への登録によって損害を受けると考えるときは、その者はその登録について異議申立てができる、としています。

例えば、「オールージュ」又はそれ近い名称を用いて、自動車やその関連商品等を販売している者が、この異議申立てできる者に該当します。この者による異議申立てが承認されれば、インフィニティの申請は拒絶されます。

「オールージュ」はF1グランプリが開催される有名なサーキットのカーブの名前ですから、米国のどこかで、自動車関連商品にこの名称を付して販売している者がいるかもしれません。しかし、実際の販売前に商標登録申請をしておくことは賢明です。仮に異議申し立てがあったとしても、販売前に相手方と和解するなど、いろいろ対策が打てます。

米国では、懲罰的原則といって、商標権に関する裁判で敗訴すると非常に高額の賠償金を課されます。ですから、特に米国では、商標権に関する問題は、商品の発売前に解決しておきたいものです。

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