兵庫ブランド米「コウノトリ育むお米」、アメリカへの展開プロモーション
2016年9月1日、兵庫県豊岡市はブランド米「コウノトリ育むお米」に関するアメリカ・ニューヨークでのプロモーション活動を実施すると発表した。
(参照:米Apple、名作広告コピーの商標登録範囲を拡大)
アメリカにおいて「ストーク・ナチュラル・ライス」の文字商標を出願済みであり、今後も海外への販路展開を目指していく。今回のニューヨークプロモーションは豊岡市とJAたじまが中心となり行なわれている。
9月1日から3週間の間、ニューヨーク市の有名フランス料理店「ブーレイ」と、すし・和食店「ブラッシュストローク」において、リゾットや丼料理などの特別メニューにこの「コウノトリ育むお米」が使用される。その後の継続使用に関する交渉も始まっており、実現すれば年間で4トンから5トンの輸出が予想されている。
さらに9月24日には、現地で開催される「日本食レストランエキスポ」にも出展することが決定している。豊岡市ではすでにEU(欧州連合)やシンガポールにおける「ストーク・ナチュラル・ライス」の商標登録を取得しており、中国や香港など3カ国・地域では文字商標「白鸛(ばいがん)」を取得している。
動車や家電、あるいはスマートフォンといった工業製品は、その外観で他社製品と識別することが容易にできます。しかし、農産物(特に米)の場合には、外観で産地や生産者を識別することは非常に困難です。そこで、農産物の場合には、特にブランド戦略が非常に重要となります。
また、農産物の場合には、人の味覚は様々なので、工業製品に比べて商品の良しあしを決める明確な基準ができにくく、商品の評価がイメージによって左右される部分が大きくなります。この点においても、ブランド戦略は重要となります。
よって、アメリカ人にもアピールできるブランドを考案し、かつ、第三者によるブランド侵害を予防するために商標登録をしたうえで、アメリカに進出するわけですから、商標権者である兵庫県豊岡市は、基本に忠実なビジネス活動を展開しているということができるでしょう。
従って、豊岡市産の「ストーク・ナチュラル・ライス」の販売がアメリカで成功を収めることが大いに期待できます。
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